宗教が世俗化してるって一体どういうこと?

どうもコムヨシです。

今回は臨床宗教師教養講座から宗教学Ⅰの第一回講義「宗教の世俗化」をまとめていきます。

ちょーウルトラスーパーハイパーにマニアックな内容なので、興味ない方は絶対に読み進めないでください。

というわけでいってみましょう。

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世俗化という言葉の意味

世俗化という言葉は、英語のセキュラリゼーション(secularization)を日本語に翻訳して生まれた言葉で、欧米の宗教状況が背景にある言葉だそうです。

セキュラリゼーション(世俗化)とは

セキュラリゼーションの語源を調べると次のようなことがわかります。

18世紀頃生まれた言葉。

教会財産の世俗(国家)所有への転換を指す。

つまり、もともとは宗教の所有だった土地や建物が国の所有地に替わる、ということらしいっす。

日本人の感覚だと、なんとなく「神聖なものが俗っぽくなってしまったの!?」っていう風に捉えがちですが、そうではなくて、宗教性は保ちつつ、所有権が移されたっていうだけのことみたいです。

余計わけわかんない感じになってしまってたらゴメンなさい。

極端な表現をすると、国鉄がJRに、郵政民営化みたいに、国営だったものが民営化されたという感じで、本質的な業務は変わらずに運営権が他所に移ったっていうことですね。

世俗化が生まれた理由は宗教の多元化

世俗化が生まれた背景には、宗教そのものの弱体化が進んだことが原因なわけですが、なぜ弱体していったのでしょうか。

ピーター・バーガー(1929−2017)という宗教学者は、世の中の秩序を保つためのルールとして語られてきた、絶対的な信頼と信憑性を誇ってきた宗教の教えが、「宗教の多元化」によって崩れ始めたっていうことみたいです。

宗教の多元化とは

多元化っていうと、後からどんどん宗教が生まれてきたっていう風に捉えてしまいがちで、もちろんそれもあるけど、あっちにもこっちにも宗教があることを知ったんですね。

それまでは自分たちが信じる神、宗教が絶対でそれ以外にはありえない思ってきたし、排除することで自分たちの正当性を保ってきたけど、科学やテクノロジーの進歩に伴って情報量が増えたことによって、その正当性を保てなくなってきたんですね。

つまり、「なんか怪しくね?」

と、絶対的だった神や宗教に対する疑いが始まったっていうことなんです。

この一連の流れが「世俗化」なんだと、ピーター・バーガーは主張したわけです。

私事化する宗教

ピーター・バーガーの盟友であるトーマス・ルックマンは、バーガーが主張する「失墜した宗教」のその後の流れを考察をしていて、一言でいうと宗教は「私事化」すると指摘しています。

私事化とは

私事化は読んで字のごとく、「自分のこととして」っていうことになります。

つまり、宗教が保ってきたルールや絶対的なものに頼るのではなく、自分の尺度に合わせていくっていうことです。

これまで教団や組織という傘に頼ってきたけど、自分好みの傘を見つけるっていう感じです。

トーマス・ルックマンの主張によると、

  • 宗教は公の場から撤退して、個人の尺度に合わせるものに変化した
  • 宗教は死んだわけではなく、見えなくなっただけ
  • 大きな傘を提供する、という役割を終えた

ということになるようです。

世俗化を計測する指標

上記の内容は、欧米の宗教状況を中心とした考察であり主張なので、日本を含め、必ずしも全ての地域に当てはめられるかは疑問だ、という指摘もあるようです。

その上で、世俗化を測るためには3つのレベルに分けて考えることが必要で、

  1. 個人の宗教的実践や意識のレベル
  2. 宗教性や教団の社会的役割のレベル
  3. 全体社会からの宗教的要素の脱落というレベル

の3つになります。

もう少し詳しく説明すると

1 個人の宗教的実践や意識のレベル

  • 教会や寺院などへの出席率低下
  • 神仏を信じない人の割合増えている

個人的なレベルにおける世俗化

2 宗教性や教団の社会的役割のレベル

  • 檀家制度の揺らぎ
  • 宗教政党の勢力低下

→宗教と社会との関わり合いにおける世俗化

3 全体社会からの宗教的要素の脱落というレベル

  • 政教の分離

→社会における宗教的要素の世俗化

これらの3つのレベルに分けて考えると、地域ごとの世俗化の特徴を調べやすくなるなるみたいです。

例えば、ドイツでは教会への出席率(参拝率)はかなり低いようですが、教会へ納める税金を、国や自治体が代わって徴収して教会に納めるというシステムがあるようです。

つまり、ドイツの場合はレベル1に関しては世俗化が進んでいるけど、レベル2はまだまだ強い関わり合いが残っている、という風に見ることができます。

まとめ

今回の記事をまとめると、

  • 宗教の弱体化によって
  • 宗教から公への所有が移行した
  • 宗教の多元化やテクノロジーの進歩で
  • 宗教が保ってきた秩序やルール、信憑性が崩れてきた
  • 宗教や教団の傘ではなく、自分の尺度に合った傘を追求
  • 私事化という現象になっている
  • 世俗化は3つのレベルに分けて議論すべし

というわけで、宗教の世俗化という講義のまとめでした!

まとめるの下手ですね!

今日も一日陽気ぐらし!

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